どうも!
アクアリウム野郎です!
今回は、60㎝サイズの海水水槽に合う外部フィルターを考えてみるということでやっていきたいと思います!
この間までオーバーフロー水槽を自作する気満々だったのですが、、、水槽台選びの失態により(笑)外部フィルターを入れることを決意しました・・・(;^ω^)
前回の記事はこちらです
まずこれから海水水槽を始める方へ向けて、前提知識としてなのですが
海水水槽の場合は《水槽の中で何を飼育するか?》によって、選ぶべき濾過システムは大きく変わってきます。
私の中でですが、海水水槽の濾過システムは大きくわけて2つのシステムがありまして・・・
- 外部フィルターを使った濾過システム(安価)
海水魚がメインの水槽に合う濾過システム。外部フィルターによって物質的な濾過をするのと同時に強力な生物濾過で海水魚が出す汚れ(フンなどによるアンモニアなど)を海水魚にとって無害な物質へ分解する。汚れを分解した後に残る物質は海水魚にとってはほとんど無害だが、サンゴには有害になることが多い。 - オーバーフロー水槽で協力なプロテインスキマーを使った濾過システム(高価)
サンゴがメインの水槽に合う濾過システム。ろ材の設置方法にもよるが、生物濾過によって海水の汚れ(有害物質)を無害な物質へ分解するというよりは、強力なプロテインスキマーによって汚れを丸ごと除去するというイメージ。水槽内の海水の汚れそのものを除去するため、サンゴにとって害のある物質が水槽に溜まりづらい。
とまぁ大体のイメージはこんな感じです。
淡水水槽の場合は、とりあえず大き目の外部フィルターを濾過装置として選んでおけばほぼ間違いないのですが、海水水槽の場合はちょっと違うんですね・・・なんでもかんでも大き目の外部フィルターを入れとけば大丈夫というわけにはいかないということですね。
外部フィルターを使う海水水槽だと、上記のとおり
- 海水魚飼育がメイン◎
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- 丈夫な種類のソフトコーラルを入れる◎
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- 飼育が難しいソフトコーラルやハードコーラルサンゴは入れない×××
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こういった条件が当てはまる水槽が一般的には推奨されるのかなーと思います。(丈夫な種類でもソフトコーラルを入れるなら海水魚は少なめにする方が良いです)
逆に海水魚をメインにせず、飼育が難しいソフトコーラルサンゴやハードコーラルサンゴをメインに楽しみたい場合は、海水魚は入れない(ほとんど入れない)ようにして、オーバーフロー水槽で強力なプロテインスキマーを使った濾過システムを選ぶのが良いでしょう。
というわけで、少し前置きが長くなってしまいましたが今回は60㎝サイズの海水水槽に合う外部フィルターについて、各社のスペックを見ながら紹介していきたいと思います!
コトブキ工芸
まずはコトブキ工芸の外部フィルターからご紹介しましょう。
コトブキ工芸の外部フィルターは『パワーボックス』というシリーズになります。
パワーボックスの中で60㎝の海水水槽に合うサイズを見繕ってきました!
パワーボックス SV900X
メーカー | コトブキ工芸 |
名前/型番 | パワーボックス SV900X |
定格消費電力 | 15W(50Hz)/19W(60Hz) |
流量 | 770L/h(50Hz)/900L/(60Hz) |
濾過槽容量 | 約7L |
本体寸法 | 幅25×奥行き29×高さ43cm |
価格(税込) | 8,990円 |
※50Hzは東日本、60Hzは西日本。価格は変動しますので参考程度に考えて下さい。
もちろん飼育する生体の個体数にもよりますが、60㎝サイズの海水水槽で使う外部フィルターとしてはギリギリのスペックがこのあたりになるであろうと思います。
流量が1時間に770L~900L、濾過槽の容量が7Lです。
60㎝水槽の水量はおおよそ60ℓですから、1時間に水槽の水が12回~15回くらい回転する計算になります。
きれいな 長方形ですっきりとした見た目。水槽台への収まりも良さそうです。
ろ材もコンテナに収納するので、バラバラにならずメンテナンスしやすそうですね(*´ω`*)
そしてなんといってもパワーボックスSV900Xは値段が安いです!これはかなり魅力的!
このスペックでこの値段ということで、コスパとしてはとても優れた外部フィルターですね。
パワーボックス SV1000X
メーカー | コトブキ工芸 |
名前/型番 | パワーボックス SV1000X |
定格消費電力 | 16W(50Hz)/20W(60Hz) |
流量 | 850L/h(50Hz)/1,000L/(60Hz) |
濾過槽容量 | 約11L |
本体寸法 | 幅27×奥行き29×高さ49cm |
価格(税込) | 14,600円 |
※50Hzは東日本、60Hzは西日本。価格は変動しますので参考程度に考えて下さい。
こちらのパワーボックスSV1000XはSV900Xの強化版です。
流量が850L~1,000Lになり、濾過槽容量も11Lになっています。
スペック的にはこのぐらいあると安心だなーという感じはしますが、価格が結構跳ね上がってるのが難点ですね(;^ω^)
パワーボックス SV1200X
メーカー | コトブキ工芸 |
名前/型番 | パワーボックス SV1200X |
定格消費電力 | 19W(50Hz)/27W(60Hz) |
流量 | 1,020L/h(50Hz)/1,200L/(60Hz) |
濾過槽容量 | 約11L |
本体寸法 | 幅27×奥行き29×高さ53cm |
価格(税込) | 14,600円 |
※50Hzは東日本、60Hzは西日本。価格は変動しますので参考程度に考えて下さい。
パワーボックスSV1200Xは濾過槽容量はSV1000Xと同じ11Lですが、流量が1,020L~1,200Lに強化されています。
今回調べた時点の価格はなぜかSV1000Xと同じだったので(;^ω^)、、、SV1000Xとスペックとコストを比較するとこちらのSV1200Xを購入する方が断然お得です!
モーターのパワーが上がっている影響だと思われますが、本体の高さが若干高くなっていますね。(4㎝ほど)
SV1000Xと迷った場合、高さが気にならなければこちらのSV1200Xを選ぶのが賢明です。
テトラ
お次はテトラの外部フィルターです。
テトラの外部フィルターは『パワーフィルター』シリーズです。
VXパワーフィルター VX-90
メーカー | テトラ |
名前/型番 | VXパワーフィルター VX-90 |
定格消費電力 | 9W(50Hz)/11W(60Hz) |
流量 | 660L/h(50Hz)/780L/(60Hz) |
濾過槽容量 | 約7L |
本体寸法 | 幅21×奥行21×高40㎝ |
価格(税込) | 10,001円 |
※50Hzは東日本、60Hzは西日本。価格は変動しますので参考程度に考えて下さい。
コトブキ工芸のパワーボックスは細長い四角形でしたが、テトラのパワーフィルターは真四角に近い形です。
テトラの外部フィルターだと、このあたりが60㎝海水水槽のギリギリラインかなと思います。
流量は毎時660L~780L、濾過槽の容量は7Lです。
本体サイズが縦21㎝×横21㎝×高さ40㎝なので、濾過能力の割に本体サイズが結構コンパクトですね。
外部フィルターの置き場所に余裕がないという方に良いでしょうね(*´ω`*)
VXパワーフィルター VX-120
メーカー | テトラ |
名前/型番 | VXパワーフィルター VX-120 |
定格消費電力 | 22W |
流量 | 1,050L/h(50Hz)/1,150L/(60Hz) |
濾過槽容量 | 約12L |
本体寸法 | 幅26.5×奥行26.5×高さ43㎝ |
価格(税込) | 14,972円 |
※50Hzは東日本、60Hzは西日本。価格は変動しますので参考程度に考えて下さい。
先ほどのパワーフィルターVX-90の強化版です。
流量は毎時1,050L~1,150L、濾過槽容量は12Lです。
このぐらいのパワーがあると結構安心ラインかなーと思います。
濾過槽容量が12Lというのは結構すごいですね!このフィルターはろ材もたっぷり入れることができそうです!(*´ω`*)
今回ご紹介する外部フィルターの中では、流量1,050L~1,150L、濾過槽容量は12Lということで、単純にスペックで比較した場合、このパワーフィルターVX120が最強クラスの外部フィルターです。
GEX
次はGEXの外部フィルターを紹介していきます。
GEXは『メガパワー』というシリーズになります。
形は後に紹介しますが、エーハイムのクラシックフィルターと同様の円柱型というのが特徴的です。
メガパワー9012
メーカー | GEX |
名前/型番 | メガパワー9012 |
定格消費電力 | 18W(50Hz)/19W(60Hz) |
流量 | 540L/h(50Hz)/660L/(60Hz) |
濾過槽容量 | 約7L |
本体寸法 | 直径22.5×高さ36.5cm |
価格(税込) | 8,738円 |
※50Hzは東日本、60Hzは西日本。価格は変動しますので参考程度に考えて下さい。
GEXのメガパワー9012は流量が毎時540L~660L、濾過槽容量が7Lです。
数字だけを見るとちょっと流量が少ないかなー(;^ω^)という印象です。
メガパワー1215
メーカー | GEX |
名前/型番 | メガパワー1215 |
定格消費電力 | 27W(50Hz)/27.5W(60Hz) |
流量 | 800L/h(50Hz)/1,000L/(60Hz) |
濾過槽容量 | 約12L |
本体寸法 | 直径26.2×高さ43cm |
価格(税込) | 16,092円 |
※50Hzは東日本、60Hzは西日本。価格は変動しますので参考程度に考えて下さい。
メガパワー1215は流量は毎時800L~1,000L、濾過槽容量は12Lです。
こちらは濾過槽容量が12Lということで最強クラスです。
しかしやはりというか、スペックの数字的には流量が少ないかなーという印象ですね。
値段もまあまあしますし、自分ならあえて選ばないかなーという感じです(;^ω^)
GEXは大型の外部フィルターはあまり得意じゃないのかもしれませんね、このメガパワーシリーズは見たことがある方も多いと思いますが、小型の方が人気があって有名です。
このフィルターなんかは淡水の30㎝水槽とかでよく使われており、定番商品です。(海水だとちょっと大きさ的にキビシイですかね・・サブならありですが・・・)
エーハイム
最後にエーハイムの外部フィルターを紹介していきます。
エーハイムからは『クラシックフィルター』シリーズから1つ、『プロフェッショナル』シリーズから2つ紹介します。
エーハイムの中でもクラシックフィルターが定番中の定番といった感じで人気があります。
クラシックフィルター2217
メーカー | エーハイム |
名前/型番 | クラシックフィルター2217 |
定格消費電力 | 24W(50Hz)/20W(60Hz) |
流量 | 1,000L/h(50Hz)/1,000L/(60Hz) |
濾過槽容量 | 約6L |
本体寸法 | 直径23.5×高さ39cm |
価格(税込) | 約17,518円 |
※50Hzは東日本、60Hzは西日本。価格は変動しますので参考程度に考えて下さい。
エーハイムクラシックフィルター2217は60㎝海水水槽の外部フィルターとしてはかなり定番であり、人気の商品です。
色々な外部フィルターを試した人は大抵このエーハイムクラシックフィルターを使うことをオススメしています。
流量は毎時1,000L、濾過槽容量は6Lです。定番商品ですが、濾過槽容量が少なめな印象です。
流量は十分と言える毎時1000Lが確保されているのは安心できます。
そして特筆すべきはやはり価格の高さでしょう!(;^ω^)
これまで紹介してきたメーカーのスペックと比較すると、一番高額なのに濾過槽容量が少ないのでコスパという面では不利な感じです。
決してコスパに優れているとは言い難いこのエーハイムクラシックフィルターですが、先ほど紹介したようにベテランの方々からは絶大な信頼と根強い人気があります。
その理由としては4つあげられます。
- 信頼の丈夫さ
とにかくシンプルな構造なので壊れにくいと言われています。消耗部分はやはり交換する必要があるとは思いますが10年以上余裕で使用できるらしいです。 - 交換パーツが多い、消耗品が手に入りやすい
人気定番商品のあるあるですが、交換パーツや消耗品パーツが多く販売されており、どこでも大体売っているので関連パーツを容易に手に入れることができます。 - メンテナンスが楽
よく使用者のレビューを見ると、そのシンプル構造故に圧倒的にメンテナンスが楽なようです。パーツがかなり少ないのでメンテナンスが楽みたいですね。 - 静音性に定評がある
静音性にも定評があり、大型の外部フィルターの中では一番静かと言われています。
こういう特徴を見てしまうとねー(;^ω^)
高くても欲しくなってしまいますよねー(;^ω^)
エーハイム プロフェッショナル2271
メーカー | エーハイム |
名前/型番 | プロフェッショナル2271 |
定格消費電力 | 10W(50Hz)/15W(60Hz) |
流量 | 1,000L/h(50Hz)/1,150L/(60Hz) |
濾過槽容量 | 約6.1L |
本体寸法 | 幅24.4×奥行き23.8×高さ35.8cm |
価格(税込) | 14,980円 |
※50Hzは東日本、60Hzは西日本。価格は変動しますので参考程度に考えて下さい。
同じようなスペックなのにクラシックフィルターよりもプロフェッショナル2271の方がお安いです(笑)。
エーハイムプロフェッショナル2271の流量は毎時1,000L~1,150L、濾過槽容量は約6.1Lです。
スペックだけ見ると、クラシックフィルター2217と同等で価格が安いという仕様になっています。
エーハイム プロフェッショナル2273
メーカー | エーハイム |
名前/型番 | プロフェッショナル2273 |
定格消費電力 | 12W(50Hz)/18W(60Hz) |
流量 | 1,150L/h(50Hz)/1,250L/(60Hz) |
濾過槽容量 | 約7.4L |
本体寸法 | 幅24.4×奥行き23.8×高さ39.8cm |
価格(税込) | 18,480円 |
※50Hzは東日本、60Hzは西日本。価格は変動しますので参考程度に考えて下さい。
こちらのプロフェッショナル2273は2271の強化版です。
流量は毎時1,150L~1,250L、濾過槽容量は約7.4Lとなっています。
クラシックフィルター2217と同じぐらいの価格ですが、流量、濾過槽容量ともに優秀なスペックとなっています。
ちなみに流量は同じですが、濾過槽容量を9.2Lに大きくしたプロフェッショナル2275というモデルもあります。
こちらは22,900円税込(調査時)でした。
やはりエーハイム製品は他社のリーズナブルな価格と比べると少しお高い感じですね。
信頼の証というやつでしょうか・・・
私はクラシックフィルター2217に決めました!!
60㎝サイズの海水水槽に合う外部フィルターを紹介!ということで各社の外部フィルターをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
今回の記事で中型水槽向けの外部フィルターの定番商品はすべて網羅的にご紹介できたと思います。
大概の人がこの中から選んで使っていると思いますね。アクアリウム用品はそこまで多くの種類があるわけではないですからね!
外部フィルターの選び方としては、流量と濾過槽容量、本体サイズ、価格、あとはメンテナンス性、静音性(これらはレビューに頼るしかありませんが・・・)で選ぶと良いと思います。
色々な機能がありますが、機能に関しては正直どれも同じですので”よっぽど気に入った機能がある(ほしい機能がある)場合”を除いてあまり考えなくても良いでしょう。
ちなみに私は『エーハイム クラシックフィルター2217』に決めました!
やっぱり外部フィルターを色々と調べている間にいろんな方のレビューとかを読むとやっぱりクラシックフィルター2217をオススメしてる方が多いんですよねー(;^ω^)
コスパを他の製品と比べると値段は少々高いですが、長い目で見て良さそうだなと思ったのでクラシックフィルター2217にしました。
2217に決めた理由ですが、①丈夫さ(長い目で見るとコスパよい?)、②静音性(レビューを信じて)、③メンテナンスが圧倒的に楽(レビューを信じて)、という3点が主な理由です。
60㎝水槽に対する濾過能力については言わずもがな先人の方々のお墨付きですしね。
というわけで、今回は60㎝サイズの海水水槽に合う外部フィルターを紹介しました!少しでも外部フィルター選びの参考にしていただければ幸いです。(クラシックフィルター2217のレビュー記事はまた今度書きます)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。
ではではではー。
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